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敢えて隙を見せる愚

 中韓両国の対日批判がエスカレートしている。尖閣や竹島の領有権をめぐり、あるいは靖国や従軍慰安婦問題など歴史認識をめぐり、執拗な日本攻撃が繰り返されている。冷静に丁寧な説明を心がけるとともに、毅然とした姿勢を貫くべきことは言うまでもない。中間両国はアジアの覇権や新秩序の形成を目指し、戦略的に日本批判を強めているとされる。だからこそ、こうした問題についての発言には細心の注意が必要だ。ところが不用意で軽率な発言が続いている。
 尖閣諸島を買う、として中国との領土問題を引き起こした東京都知事の発言、慰安婦についての大阪市長の不用意な発言、NHK会長と経営委員の従軍慰安婦や南京事件に関する発言、麻生財務大臣のナチスを例にあげての憲法改正論への言及、靖国参拝で米国を批判した衛藤首相補佐官、同じく本田内閣官房参与発言、等々不用意な発言が相次いだ。恐らく、言わんとする発言の真意が正しく報道されなかったものも多いだろうと思われる。
 だが中韓両国の姿勢を見ると、こうした発言は、国内向けは勿論、国際世論に訴える絶好の攻撃材料になる。本人が正論だと思っても海外ジャーナリズムは興味本位に報道する。今は、領土問題や歴史認識問題が感情的に強調され冷静な議論が出来る状況ではないように思える。領土問題や歴史認識問題をめぐり中韓両国には内政上の理由が大きくありそうに見えるからである。どうやら、冷静に論理で反論を試みても徒労に終わりそうな両国の雰囲気を感じる。こうした時期での不用意な発言は中韓のみならず対米関係まで悪化させかねない状況だ。周囲の状況の分析や判断をせずに、自分の考えだけを述べて満足するのは国益をないがしろにする行為と言えるのではないだろうか。
 政治にとって、言語はもっとも大事なものである、ことを忘れないで欲しいものである。

 こんなことを思いめぐらしていたら森喜朗元総理がフイギュアスケートの浅田真央選手を評して「あの子、大事な時には必ず転ぶんだ」と発言したことが報じられた。"やれやれ"である。
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青木時

全くおっしゃる通りです。
皆さん焼鳥屋で話す様な気分で発言されているのでしょうか。もっと大人にならないといけないと思います。
by 青木時 (2014-02-25 12:05) 

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